グルーピングを制するものはダーツを制するのか
ダーツの3本の矢がまとめって行くことをグルーピングと言います。
これはBULLに当てることよりも最重要の課題で、
これが出来ていることがダーツプロにとってはひとつのステータスともいえます。
ダーツの超人フィル・テイラーの技術は郡を抜いていて、トリプルに3本すべてを入れ続けるなどの芸当もさらっとこなしていってしまいます。
あせってBULLを狙うよりもグルーピングをしていく意味。
ダーツでは狙った場所に入ることが何よりも一番ですが、単純に技術だけを見ていったときにはいかにダーツをまとめられるかがものをいいます。
問題になってくるのはダーツのプロといっても、大体の狙いがあっていて、まぐれでも入ってしまえば、プロ試験に合格する可能性が出てきてしまうところでしょう。
そのために、グルーピングが出来ていないプロも中には存在しています。
試験はあくまでもひとつの関門だと言う捉え方しか出来ないのです。
練習では同じ投げ方、同じフォームでいかにグルーピングが出来ているか、と言うことを意識しながら行うことが一番の上達の近道となります。
場所が違うとしても一定の場所に入るようになってくれば、そこからBULLに軌道修正していくかが出来るようになるからです。
仕事が忙しくて久しぶりにダーツに向かうときは、はじめにフォームが同じになっているか、グルーピングが出来ているかのチェックをするために時間を割くことが一番です。
グルーピングできなくてもプロ試験には合格する?
プロ団体にもよりますが、試験の課題の中にある実技ではゼロワンは大きな割合を示すことが多くなってきています。
ゼロワンでは最後のダーツをいかに狙って入れていくか、が重要になるので、本番に強い人はここ一番というときに狙った場所に入れることが出来るようになってきます。
そして、たまたま、トリプルに入った本数が多ければそのまま合格、と言うことも十分にありえると言うことです。
才能だ、と言う片付け方も出来ますが、それでは単にプロと言う認定をもらっただけで、次のステップには進めません。
もちろん大会でも一回戦で敗退してしまうでしょう。
プロ試験の基準がまだ優しい日本ではありえるのです。
「では、試験の合格者を減らしたら?」 という考えももちろんあると思います。
それをしてしまうと、より簡単に合格するプロ団体の所属者が増えてきてしまって、ほかが廃れてきてしまいます。
いかに整理を付けていくか、と言うことは日本ソフトダーツの課題でもあるわけです。
的から外れても、グルーピングが大事
アーチェリーや弓道の経験者はこの考え方が初めから理解が出来ているために、上達が早いようです。
さらに、いつも同じフォームになるような練習をしてきたために事情も分かっているのです。
同じ場所にいつも入れることが出来ると言うことの重要性に気がつくことができると、さらに上の練習に力を入れることが出来るようになります。
練習ではいい得点を取ることよりも、いつも同じところに入れるような集中の仕方をすることが必要です。
グルーピングが出来ていると言うことは同じフォームと強さで投げることが出来るようになっているからです。
技術が身について着たということです。
ダーツをまとめていく練習は質そのもの
グルーピングの練習は時間をかければ出来るようになるというものではありません。
一投一投に集中していくと言うことが必要です。
うまくいったときに感覚を忘れないように身体に覚えこませていくことで、そのために技術が見についていきます。
ここで必要になることは質による練習です。
短い時間でいかに効率よく技術を身に付けるかということは、サラリーマンでも出来る、必要あるものです。
私はよく「100倍考えてから投げる」ということを自分に言い聞かせています。
時間こそ少ない代わりに、必要なことは、同時にどれだけのことを意識してダーツに取り組めるかになってきます。
サラリーマン流、グルーピングの極意
経営学の中にある考え方の「選択と集中」と言うことと、とてもよく似ています。
ただ目の前にある課題に向かって投げ続けているだけではいけないと言うことです。
たとえばルールなどは本を読めば身につきます。
電車の中でも、家で寝る前にでも、下手をしたら会社の休憩時間にでも出来ることです。
ためしに新しいルールのゲームを始めてみて、どのようなルールかを確認するために投げているのでは時間の無駄です。
それよりも今日はフォームを作るだけ、グルーピングだけ、新しいカスタマイズしたダーツのクセを知るだけ、などテーマを区切って練習することで少ない練習時間でも結果には大きく影響してきます。
点数を取ることが目的の、トーナメントや勝負の時にはもちろん毎回狙いをずらして、点数を決めることは必要です。
それ以外の時にはグルーピングをまずは意識してみるといいでしょう。
フィルテイラーと同じハードダーツ出身者はこのようなバレルで勝負をしています。
バレルや投げ方に何か独特の技があるのかも知れません。